2023年に発覚した偽警察官による結婚詐欺事件調査します。
この事件は逮捕された容疑者が警察官を名乗っていたことで話題になりました。
容疑者の名前は「吉田剛司（よしだごうし）」36歳。
吉田剛司の職業はトラック運転手で実は結婚もして子供もいました。
偽警察官吉川剛司が起こした事件
吉川剛司と被害者の女性はマッチングアプリで出会いました。
2019年もまだ始まったばかりの1月のことでした。
吉川剛司は公安警察官だと言って現金約280万円を騙し取った詐欺の容疑で大阪府警に逮捕されています。
逮捕されたのは2023年3月、出会ってから4年以上が経っていました。
吉川剛司にかけられた容疑はもう一つあります。
それは窃盗罪です。
結婚詐欺に使う警察官の備品を親戚の家から盗んでいました。
親戚は本物の警察官。
親戚とは大阪府警の30代男性警部補で、吉川剛司の義兄だったそうです。
吉川剛司が犯行に使っていた警察官の制服は本物だったんですね。
最近はフリマアプリなどに警察グッズが多数出品されていますよね。
素人がひと目見ただけでは見分けがつかないような精巧なものも出回っているようです。
詐欺の手口は？
吉川剛司と被害者の女性はマッチングアプリで出会って交際がスタートしています。
マッチングアプリの自己紹介にはこう書いてあったそうです。
『警察庁キャリアで、現在は大阪府警の警備部に出向中』
『2019年6月のG20大阪サミットでは警備の責任者だった』
こんな説明を受けすっかり吉川剛司を信じ込んでしまったそうです。
プロが聞けばツッコミどころが多い説明なんですが、一般の人にはわからないですよね。
「そうなんだ～、すごいな～」
ぐらいの感想だと思います。
信じ込ませ相手の懐にうまく入り込んだ吉川剛司は順調に交際を進めます。
彼女とテレビ電話で話したり画像を送るときにはいつも決まって警察官の制服を着ていたそうです。
これも警察関係者の話では、勤務以外の時間に制服を着ることは規則で禁止されているそうなのでありえないことです。
彼女の自宅を訪れるときも制服を着ていたそうで、その時に警察手帳や警察の装備品もよく見せていたといいます。
それで当初彼女は、彼が警察官だと信じて疑わなかったそうです。
制服のパワーってすごいですね。
すっかり信じ込んでしまった被害者女性ですが、吉川剛司はこのタイミングで更に畳み込みました。
彼女にプロポーズしたのです。
将来を約束させてから金の無心が始まったのです。
信じ込ませ未来の約束をしてからというのは結婚詐欺の常套手段ですよね。
お金の無心のために吉川剛司がついた嘘がこちら
『俺は、警察庁の外事警察で、大阪の生野区にあるコリアンタウンの内偵をしている。そこには警察の協力者が潜入していて、彼に情報提供料を払わなければならない。お金を貸してくれないか』
『私事で捜査員を動かしたことで懲罰を受けた。左遷され、銀行口座が凍結された』
一見すると何だこの理由は！と思うかもしれませんが、騙されてしまうんですよね。
被害者女性もおかしいなとは思っていたそうなんですが、結局280万円ものお金を渡してしまっています。
事件発覚後の呆れた言い訳
事件は以外なところから発覚します。
吉川剛司の妻から被害者女性にSNSでメッセージが届いたんです。
その内容は、「私は吉川剛司の妻で子供もいます。」というものでした。
浮気だと思って奥さんは被害者女性に連絡したのでしょうか。
その時も吉川剛司はありえない呆れた言い訳をします。
『妻の父親が大阪のコリアンタウンでタクシー運転手をしているので、父親から情報収集するために偽装結婚した』
それは通らないでしょう。
そして被害者女性が大阪府警に被害を届け出てあえなく御用となりました。
被害者女性は元公安警察で現在セキュリティコンサルタントの勝丸円覚氏に相談していたそうです。
勝丸氏は元公安という立場から吉川剛司の発言の矛盾などを被害者女性に説明したそうです。
勝丸氏は自身の経験を著書として出版しています。
吉川は、海外の日本大使館で警備担当の外交官として勤務した話や、外事警察のことを結構詳しくしっていたりしました。
勝丸氏の著書にもそこら辺のことが詳しく書いてあるので自分の著書が参考にされたかもしれないと語っていました。
まとめ
2023年に発覚した偽警察官による結婚詐欺事件調査しました。
詐欺事件など人のお金をだまし取る経済犯罪にはもっと厳罰をお願いしたいですよね。
日本は詐欺事件に対する刑罰が短いので犯罪に手を染める人が減らないんじゃないかって最近思います。
皆さんはどう思われますか？
最後までご覧いただきありがとうございました。
