新入幕初優勝の尊富士 さまざまな記録一覧

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大相撲3月場所で実に新入幕力士としては110年ぶりの快挙を成し遂げ初優勝を果たした「尊富士」

14日目にアクシデントがあり心配されましたが、千秋楽見事に豪の山を押し出し快挙を達成しました。

今回は尊富士関の経歴と達成した記録を紹介します。

尊富士関のプロフィール
  • 四股名:尊富士 弥輝也(たけるふじ みきや)
  • 本名:石岡 弥輝也(いしおか みきや)
  • 生年月日:1999年4月9日
  • 出身地:青森県五所川原市
  • 身長:184.0cm 体重:143.0kg
  • 所属部屋:伊勢ヶ濱部屋
  • 得意技:突き押し

尊富士関の相撲を始めたきっかけと学生時代の成績

草相撲で強豪だった祖父の影響で保育園の頃から相撲を習い始めました。

小学校の頃は、わんぱく相撲全国大会で小学校4年生時代に個人ベスト8と団体優勝、5年生では個人3位の成績を納めました。

小学校卒業後はクラブチーム(つがる相撲クラブ)に通うため津軽市に。中学3年時には全国都道府県全国大会個人3位全中個人ベスト8白鵬杯団体優勝個人3位の成績を残しました。

高校は相撲の名門鳥取城北高校に進学しましたが、2年生の時左膝前十字靭帯断裂という大怪我をしてしまいます。

それでも3年生時には全国高校総体個人3位等の成績を残すんですが、秋に再び左膝を負傷してしまいます。

その後これまた名門の日本大学に進学し、2年生で全国学生選手権団体優勝などの実績を残しますが今度は右膝を負傷してしまいます。

ケガとの戦いの中、3年生の時は全国学生選手権団体優勝などの成績を残し2022年日大を卒業します。

尊富士関は、輝かしい成績を引っ提げて大相撲入りしたというわけではなく、ケガを繰り返すなど苦労と努力で成し遂げた角界入りだったんですね。

実は連勝記録だけじゃない!

2022年8月、師匠の9代目伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)と同郷であった縁から、中学時代から親交のある伊勢ヶ濱部屋へ入門します。

2022年9月場所で初土俵を踏みました。

その後、序の口、序二段と全勝優勝を果たし3段目も6勝1敗で新幕下になりました。

幕下を4場所でスピード通過し2024年1月場所では新十両に昇進しました。

新十両の場所では1949年以来史上8人目の新十両中日勝ち越しをきめ、13勝2敗で新十両の場所で優勝を果たします。

3月場所で新入幕を果たした後も勢いは止まりません。

初土俵から9場所での新入幕は史上最速タイ

新十両から1場所通過は史上7人目と記録ずくめのスピード出世です。

そして現在行われている3月場所では破竹の11連勝。新入幕力士の11連勝はあの偉大な横綱大鵬以来64年ぶりでトップタイです。

現在優勝争いでも星2つ差でトップを独走しており110年ぶりとなる新入幕初優勝に期待がかかります。

しかも今場所優勝すれば初土俵からのスピード記録になります。

  • 序の口、序二段 全勝
  • 三段目 6勝1敗
  • 幕下 4場所で通過
  • 十両 13勝2敗で優勝 1場所で通過(史上7人目)
         9場所での新入幕は史上最速タイ
  • 幕内最高優勝 13勝2敗  
             110年ぶり新入幕初優勝
             新入幕11連勝(大鵬と並び歴代1位)
             10場所での幕内最高優勝(歴代1位)

歴代初相撲からのスピード優勝

力士名優勝場所初土俵からの
場所数
尊富士令和6年春10場所目
両國大正3年夏11場所目
栃木山大正6年夏14場所目
大錦(卯)大正6年春15場所目
輪島昭和47年夏15場所目
(幕下付出)
※明治42年夏以降入幕

上位ほとんどが大正時代の出来事ですね。

また昭和を代表する横綱の輪島関も15場所目で初優勝を飾っていますが、デビューが幕下付出ですからね。

この記録を見ても尊富士の前相撲からの9場所で新入幕を果たし10場所目で初優勝がどれだけ異次元な記録かわかりますね。

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まとめ

今回は110年ぶり新入幕初優勝に加え、初土俵から歴代最速10場所で幕内最高優勝を飾った尊富士関について紹介してきました。

尊富士関の今後も怪我無く活躍してほしいですね。

また春場所は大銀杏の結えない尊富士とまだ髷すら結えない大の里の二人が優勝争いをするという前代未聞の展開でした。

横綱、大関もまだまだ若いですから大いに奮起して世代交代に待ったをかけるような活躍を期待してほしいところです。

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