「ちびまる子ちゃん」の声優で先月亡くなられたTARAKOさんに代わる新しい声優さんが決まりました。
今までもアニメの中でも特に国民的アニメと称される長寿アニメの声優交代は賛否両論ありました。
今回は国民的アニメ「サザエさん」と「ドラえもん」の声優交代の変遷と視聴者の反応をまとめていきたいと思います。
サザエさんとドラえもん
サザエさん
1969年(昭和44年)10月5日からフジテレビ系列で放送されているテレビアニメです。
長谷川町子さんによる漫画を原作とし、主人公のサザエさんをはじめとした磯野家・フグ田家の日常を描いているホームコメディアニメです。
2024年(令和6年)時点で放送年数55年を超える長寿番組で、世界で最も長く放映されているテレビアニメ番組としてギネス世界記録に認定されました。
放送日程は日曜日の18:30からで「サザエさんを観ると日曜日が終わってしまう」と言われるほど生活に密着した番組です。
ドラえもん
1973年に最初のテレビアニメ化が日本テレビ放送で行われたが、制作会社日本テレビ動画の解散により半年で終了。
この時の映像はほとんど残っておらず日テレ版のドラえもんは希少のものになっています。
単行本が発売され予想以上にヒットしたことから1979年に再びテレビ朝日系列でアニメ化。
その翌年には長編映画「のび太の恐竜」もヒットし、社会現象になりました。
22世紀の未来からやってきたネコ型ロボット・ドラえもんと、勉強もスポーツも苦手な小学生・野比のび太が繰り広げる日常生活を描いた作品です。
基本的には一話完結型です。
内容は、のび太に困ったことがある→ドラえもんがポケットからひみつ道具をだす→のび太の問題を一時的に解決する→調子に乗ったのび太が道具を不適切に使い続けた結果、しっぺ返しを受ける。
といったものが多いです。
ドラえもんとのび太の同級生である源静香(しずか)、剛田武(ジャイアン)、骨川スネ夫(スネ夫)たちの日常を描いた作品です。
声優の変遷
サザエさん
- フグ田サザエ:加藤みどり
- 磯野カツオ:大山のぶ代→高橋和枝→冨永みーな
- 磯野ワカメ:山本嘉子→野村道子→津村まこと
- フグ田マスオ:近石真介→増岡弘→田中秀幸
- フグ田タラオ:貴家堂子→愛河里花子
- 磯野波平:永井一郎→茶風林
- 磯野フネ:麻生美代子→寺内よりえ
ドラえもん
- ドラえもん:(日テレ)富田耕生→野沢雅子
(テレ朝)大山のぶ代→水田わさび - のび太:(日テレ)太田淑子
(テレ朝)小原乃梨子→大原めぐみ - 静香ちゃん:(日テレ)恵比寿まさ子
(テレ朝)野村道子→かかずゆみ - ジャイアン:(日テレ)肝付兼太
(テレ朝)たてかべ和也→木村昴 - スネ夫:(日テレ)八代駿
(テレ朝)肝付兼太→龍田直樹→関智一
サザエさんは、2023年2月にタラちゃん役の貴家堂子さんが交代されたことで、番組当初からの声優さんは加藤みどりさんだけになってしまいました。
加藤さんは実に55年間日曜日の夕方「サザエでございまーす」と元気な声を届けてくれているんですね。
ドラえもんは2005年に声優陣が一新されました。
今までは「ルパン三世」のように似た系統の声優さんを配役することが多かったんですが、ドラえもんは全く違う声の声優さんを抜擢したことにより賛否両論かなり話題になりました。
声優交代に対する視聴者の声
アニメを観ている10代~60代の男女に調査を実施した結果、声優交代に違和感を感じたと回答した人が実に93%。
やはり「声」もそのアニメの大切な一部となっているので物語に没入したい視聴者は違和感を覚えるのかもしれません。
サザエさんとドラえもんに絞ってアンケートを採った結果がこちらです。
サザエさん | ドラえもん | |
最初から違和感はなかった | 9.3% | 7.8% |
最初は違和感があったが今はない | 51.3% | 43.7% |
今も違和感がある | 25.1% | 41.2% |
現在の声優しか知らない | 13.2% | 6.0% |
観たことがない | 1.1% | 1.3% |
「最初は違和感があったけど今はもうない」という回答が目立つんですが、2005年にメインキャストを一新し話題となった『ドラえもん』では、交代から15年以上が経過した現在ですら「違和感がある」と答えた人が41.2%とかなり多い結果になっています。
そもそも先代キャスト陣はレジェンド級の名優ぞろいでしたからね。
それに「ドラえもん」は今までとは全く違う「声」で一新しましたから往年のファンには違和感が残り続けるのかもしれないですね。
まとめ
今回は2大国民的アニメの声優変遷一覧と視聴者の反応についてまとめてみました。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。