今回は85歳のおじいちゃんの夢を叶えるために家族総出で映画を作った西本一家を紹介します。
主演を務める西本匡克さんの娘、西本浩子さんの
「お父さんを舞台に立たせてあげたい」
という思いから始まり舞台から始まり、終には映画になってしまう物語です。
「米寿の伝言」とはどんな作品?
映画のホームページよりあらすじ
変わり者の発明家である米蔵は、 米寿を目前に亡くなってしまった。
その孫兄弟であるキョウヘイとキッペイは、 変わり者の祖父を懐かしみながら、 彼の宝物ともいえる『発明品』を整理していると… 棺桶の中の祖父と弟キッペイの中身が入れ替わった!!
蘇った祖父に喜ぶのも束の間! 『発明品』が壊れてしまい、元に戻せなくなった!?
このままじゃ…弟が火葬されちゃう!?
遺体と孫の異色系入れ替わりを通してつなぐ 家族の絆を、『本物の家族』が描いた 驚異のハートフルコメディ映画がここに誕生!!
引用元:福岡インディペンデント映画祭HP
2018年に大阪で、2019年には東京で上演されました。
85歳の西村匡克さんが主演の舞台『米寿の伝言』は大成功を収めました。
映画にはコメディ要素が多く盛り込まれており、笑いを通じて深いメッセージを伝えています。
ユーミンの「ルージュの伝言」がBGMで流れるあたりもコミカルですね。
「ベージュの伝言」と「ルージュの伝言」w
祖父と孫の入れ替わりというユニークな設定で笑いを提供しつつ、人間の存在価値について考えさせるきっかけを与える作品になっています。
『米寿の伝言』は、上映時間が1時間という映画としては比較的短いですね。
短いながらもしっかりと感動を味わえる作品として支持されているようです。
米寿の伝言の西本一家って何?
ここで主たる登場人物西村一家を紹介します。
西本匡克(じいじ)
今回の主役のおじいちゃん。
演劇に興味がありながら早くに弟を亡くしてしまい役者の夢を諦めました。
母親の反対もあり、教職の道に進んだそうです。
先生になった匡克さんの人生は、沢山の生徒さんに囲まれて充実したものだったそうです。
西村浩子(娘)
今回のプロジェクトの発起人にしてプロデューサー。
85歳になった匡克さんと旅行に行った時
「あー。もうこの人と居れる時間は、刻々と終わりに近付いてるのだなあ」
と感じたそうです。
このまま人生が終わっても決して悔いのないものだとは思いますが、もし役者になっていたら…
心の奥底にある演劇の世界への夢の扉を娘の浩子さんが叩きたくなったそうです。
この思いが始まりとなりプロジェクトがスタートしました。
西村健太朗(孫)
健太郎さんは匡克さんの孫で浩子さんの息子です。
「米寿の伝言」では孫役で共演しています。
健太朗さんは現在「繋げて、広げる、新しい”可能性”」をコンセプトに様々な活動を行なっているACTの代表です。
ACTとは『表現者たちが自由に集まれる場所』として設立された団体です。
健太朗さんは株式会社PuR所属する役者さんです。
幼少期は蜷川幸雄演出作品に子役として出演しているそう。
役者の道を諦めようか迷った時じいちゃんの
「好きなことをしてみれば?」
という言葉で役者の道を続けることを選んだそうです。
現在も役者として映画などに出演しています。
じいちゃんに「好きなこと」をやらせてあげたい。
じいちゃんのやりかったことを叶える。
8年間で出会った仲間と共にその夢を叶えたい。
じいちゃんと一緒に作品を作れるのはきっとこれが最後だと思います。
今回の作品に関して熱くコメントしていました。
西村銀二郎(孫)
匡克さんの孫です。
「米寿の伝言」では健太朗さんと同じく孫役で共演しています。
銀二郎さんは中学生から俳優活動を行っています。
最近では話題を集めた連続ドラマ「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」や「おいハンサム!!」にレギュラー出演していました。
「じいちゃんの夢。僕の夢になったきっかけになります。
じいちゃんが演劇に興味がなかったら、僕も芝居なんかやってなかったかもしれません。」
と匡克さんの生き方が自分の夢にもつながっていると言っていました。
まとめ
今回は85歳のおじいちゃんの夢を叶えるために家族総出で映画を作った西本一家を紹介しました。
2024年11月24日には神奈川県と鹿児島県で1日限りの上映会も開催されます。
2024年11月24日(日)19:00
横浜市戸塚公会堂
映画『米寿の伝言』上映会&トークショー
12月8日(日) 11:00 / 14:00
鹿児島国際交流センター 多目的ホール
映画『米寿の伝言』上映会&トークショー
トークショーには西村一家も来場するそうなので興味のある方は行ってみて下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。