今回は、2005年から2010年の5年間で23億8千万円というサラリーマンの生涯年収の10倍に当たるような巨額横領事件を起こした坂本芳信の現在について調べていきます。
24億円近いお金を横領したにも関わらず逮捕された2013年には所持金わずか数万円。
一体何に使ったら数年で24億なくなるんでしょうか。
気になる使い道についても調査します。
事件の概要
事件当時坂本さんは、長野県建設業厚生年金基金の事務長をしていました。
周りからの評判はよく真面目な性格で20年間これといった問題を起こさずに勤めていました。
そんな真面目な坂本さんですが、あることがきっかけで転落人生を歩んでしまいます。
夜の街にのめり込む
上司に誘われ韓国でスナックに行ったことから歯車が狂い始めます。
真面目に生活してきた坂本さんにとっては刺激が強くのめり込んでしまいました。
頻繁に店を訪れるようになり月に20万以上も使ってしまいます。
遊びはエスカレートし銀座や六本木の高級クラブにまで出入りするようになってしまいました。
高級クラブ通いを年収400万円ほどだった坂本さんが続けられるわけがなく
自分が管理している基金に手をつけてしまいました。
この時坂本さんは事務長という立場で200億円近いお金の管理を一人で任されていました。
通常は監査役を置いて管理するものなのですが、真面目な坂本さんを信用し一人に任せていたようです。
建設業厚生年金基金の管理もかなり杜撰ですよね。
そして2005年6月から2010年9月までに合計23億8700万円という大金を横領しました。
2010年には横領が発覚しそうになったため単身タイに高跳び逃亡します。
実際に逮捕された後の供述で横領したお金の使い道が明らかになっていきます。
一体何に使ったのか
主な使い道(供述より)
- 300万円のオーダーメイドのスーツや高級腕時計を買う。
- 高級腕時計を愛人にプレゼント。
- 高級クラブに通い20人以上のホステスと付き合い高級車などをプレゼント。
- 六本木にクラブをオープンするために出資。
- 2年間で大人数のハワイ旅行を6回。
- 肉体関係を持った女性に1000万円のチップ。
タイに高跳びした後も愛人に貢いでいたそうです。
こんな使い方をすればいくら生涯年収の10倍お金があってもなくなりますよね。
なんせ通常の10倍以上の使い方をしてるんですから。
お金がなくなり家賃も払えなくなったためタイの愛人にお金の無心をしたところあっけなく警察に通報されたそうです。
お金の切れ目が縁の切れ目なんてよく言ったものです。
それがきっかけで日本に強制送還、逮捕されました。その時の所持金が数万円でした。
坂本さんの家族構成は
坂本さんの家族構成ですが、奥様とお子さんが二人いるようです。
奥さんは坂本さんが強制送還されたのち離婚されているようです。まあ当然ですね。
またお子さんに関しては、坂本さんが逮捕された当時まだ学生だったので現在は30歳前後でしょうか。
豪遊していた時、奥様には「出張」だと言って家を空けていたそうです。
家を空ける理由はちょっと小物感が出てますね。
裁判の行方
2014年に裁判が行われ、減刑する理由が見当たらないという事で、
判決は求刑通り懲役15年追徴金430万円でした。
裁判の中で犯行理由は
「高級クラブなどで遊興することで会社内での冷遇や家庭不和による鬱憤を解消するため。また若い女性交際し欲望を満たすために犯行に及んだ。」
と認定されました。そりゃ減刑する理由はないわ。
2014年から15年間の懲役ですので出てくるのは2029年ですね。
判決が出て服役していますが、日本の今の法律では坂本さんに23億円の返済能力がなければ、泣き寝入りするのは基金にお金を預けていた人たちなんですよね。
こういうところが納得できない。
まとめ
今回は巨額横領事件を起こした坂本芳信の現在と家族構成、また横領したお金の使い道について調査しました。
最後までご覧いただきありがとうございました。