【閲覧注意】カメラの前で凶行!豊田商事巨額詐欺事件と犯人の現在

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今回は当時最高額の被害を出したと言われる「豊田商事事件」と当時の会長永野一男(32)刺殺事件について調査します。

豊田商事巨額詐欺事件とは

1980年代前半に発生した豊田商事による金の地金などを用いた悪徳商法(現物まがい商法)を手口とする組織的詐欺事件です。

現物まがい商法(げんぶつまがいしょうほう)とは、商品を販売するが顧客に現物を渡さず、その商品の運用、管理、保管などを行うとして、預かり証等を交付する商法です。

現物まがい商法は、金や和牛などを用いいたものが多く当時は規制対象ではありませんでした。

豊田商事の営業拠点には顧客を信用させるため、金の延べ棒が大量に積まれていましたが、全て騙すための偽物でした。

またこの事件の悪質なところは客を信用させるため、テレビCMを放映したり、会社名の「豊田商事」という名前自体が「トヨタ自動車」の系列と思わせるためにつけられたものなんです。

名古屋市で事業を立ち上げたため「豊田」を社名の頭につけたんだそうです。中京圏内で「トヨタ」と付けばトヨタ自動車がバックについてると思っちゃいますよね。

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詐欺の手口

豊田商事の詐欺の手口は一人暮らしの老人を狙って勧誘するのが特徴でした。無差別に電話勧誘し、脈が少しでもあると判断されると家を訪問。家に上がりこみ身辺の世話をしたり「息子だと思ってくれ」と言って人情に訴えるなどしてつけ込み、詐欺的な契約を結ばせていったそうです。

豊田商事事件をわかりやすくいえば、

  • ① 豊田商事は、訪問販売などで「金は値上がりす る」などと勧誘し、消費者と「金(金地金)」の売買契約を締結する。
  • ② ①と同時に、「金は保有しているだけでは金利が付かない、当社に預けてもらえば賃借料を支払う」と説明、売りつけた金を豊田商事が賃借し、契約期間の賃借料を消費者に支払う。
  • ③ 契約期間満了時には、豊田商事が金を引き渡すか時価で買い取り代金を消費者に支払う(実際には、契約を更新させ支払いを延長することが多い)。
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テレビの前での凶行

1985年(昭和60年)6月18日、大阪市の永野一男会長自宅マンション前には

「本日逮捕されるのではないか」

との情報を聞きつけたマスコミが殺到していました。

そんな取材陣が多数いる中で凶行は起こりました。

自営業・飯田篤郎(当時56歳)、建築作業員・矢野正計(当時30歳)は騙された知り合いに頼まれたとして報道陣の前で銃剣を出し永野会長を滅多刺しにしたのです。

当時のテレビや週刊誌は今のように規制が厳しくなかったため、殺害された永野一男会長の姿が生放送にのり全国へ放送されました。週刊誌もこぞって生々しい現場写真を掲載して大々的に報道しました。

今ならコンプライアンスで完全にアウトな案件ですよね。

当時も白昼堂々襲われているのを助けるわけでもなくただ淡々と撮影しているテレビ局の姿に批判は出ました。

ただ、刺されたのが善良な高齢者を騙し大金を奪った張本人だったことからその批判も大きくなることはありませんでした。

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陰謀説と犯人の現在

殺人を犯した2人の実行犯は旧日本軍の銃剣を使用したようです。

銃剣はどこから出てきたのか報道されていません。

旧日本軍の銃剣なんて一般の人が簡単に入手できるものではありません。

2人は被害者に頼まれて殺害の実行をしたと証言していますが、人に頼まれて銃剣で滅多刺しはちょっと割に合わないような気がします。

色々不可解な点が多い事件なので都市伝説的に

「豊田商事の現金の流れをうやむやにするために何かしらの力が働いたのでは?」

と一部では言われていたようです。

実際どうなのかは分かりませんが、永野会長が殺害された時の所持金が711円。

大半のお金の行方がわからないことからそのような都市伝説が生まれたのではないでしょうか。

逮捕起訴された飯田、矢野両被告ですが、裁判により懲役10年と8年が確定しました。

計画的で凄惨な事件なのに罪があるすぎるのでは?との声もありましたが、

世論の声に司法が忖度する形で決着したのかなって思いました。

現在は出所して日本のどこかで暮らしていると思われます。関西や中国地方で暮らしているのでは?といういう情報も目にしましたが、詳しくはわかっていません。

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まとめ

今回は豊田商事事件の詳細とそれが引き金で発生した永野一男会長刺殺事件について調査しました。

結局この事件は、会社設立から7年で破産宣告、被害者は騙されたほとんどの資金を回収できず。会長はテレビ中継中に公開処刑されるという最悪な形で幕を閉じました。

昨今も詐欺事件というのは中々無くなりません。

上手い話には必ず裏があるものです。消費者側も十分な知識を身につけ

「自分だけは大丈夫」

という気持ちを捨て気をつけたいものです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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